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ケント・ナガノと彼が音楽監督を務めるカナダのモントリオール交響楽団による「ベートーヴェン:交響曲全集」プロジェクトの6作目にして完結編となる「第
2番&第4番」。2014年1月、モントリオール響の新たな本拠地であるメゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールでライヴ収録されたもので、
これまで同様、固いバチによるティンパニや、対向配置でヴィブラートを控えめにした弦楽パートなど、オリジナル楽器演奏のメソードを取り入れることで、緊
張感の高い演奏を実現。200年前に書かれたベートーヴェンの音楽が21世紀に持つ意味合いを強く意識した、こだわりのケントらしいコンセプトで制作され
ています。
■難聴が悪化し、「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれたのとほぼ同時期に作曲された交響曲第2番は、古典派の枠をはみ出し
てゆくベートーヴェンの姿を刻印した作品で、全曲にわたって荒々しい響きや予想外の転調などのワイルドさが聞きもの。シューマンによって「二人の巨人に挟
まれたギリシャの乙女」と評された交響曲第4番は、優美さの中に深いロマンティシズムを湛えた名曲です。
ケント・ナガノ-ベートーヴェン:交響曲第2番&第4番 (MP3/2014.10.08/146MB) ...
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