GEOの旧作100円レンタルで借りてきた「殺しの後にタンゴを 」を鑑賞した。ジャケットがなんかエロそうなんで借りてみた…アルゼンチンとスペインの合作映画。殺人犯と刑事の愛を描いた官能ミステリーなんていうから、オイラ的にスペイン版の「氷の微笑」みたいなのを思い描いていたんだけど…ちょっと違ったね。それまで犯罪には無縁だったヒロインが、殺しに関わってしまい…真相の発覚におびえながらも、新しく築いた人間関係の中で、それまで抑圧していた“女らしさ、人間らしさ”を解放し、“愛”におぼれていく…みたいな内容。
精神科医のマレーナは、娼婦が男に襲われているのを目撃…助けに入った際に、男を殴り殺してしまった。お互いに口外しない事を条件に、2人で協力して死体を隠し、別れるのだが…TVのニュース番組で、自分が殴り殺した男が、麻薬組織を追っていた刑事であった事が判明…刑事の失踪事件として大きく取り上げられていた。その刑事には、妻と幼い娘がいる事を知り、良心の呵責から、2人の為に何かしようと近づくマレーナ。職業柄、すんなりと刑事の妻と仲良くなったマレーナは、自分が殺した刑事が、とんでもない暴力亭主だった事実を知る。さらに、失踪事件を捜査する同僚刑事のカルロスと、何度も顔を合わせていううちに恋愛関係に発展し…。
自分が殺した男の家族に近づくという展開はちょっと面白かったかな。その後、同性愛的な関係になっちゃって、悪だくみを画策するような関係になるあたりは…「バウンド」のジーナ・ガーションとジェニファー・ティリーみたいだなぁとか思いながら見る。でも、やっぱり興味があるのは女より男…精神科医として真面目ぶってたヒロインは、殺しを行った自分と決別する意味もあり、まずは外見の変貌を望むんだけど、その事で、それまで隠し通していた自我もどんどんさらけ出していくことになる。男なんて興味ないはっていってたけど…1回ヤッたらとにかくヤリまくりみたいな。
恋仲になる刑事の方も、第一印象こそ真面目そうに見えたけど、実はセックス&ドラック中毒ときてる、かなりやんちゃなおっさん。悪徳刑事のにおいがプンプンする。ヒロインと恋人関係にあり、ヤリまくってるのに、それでも飽き足らず娼婦を呼んで3Pしたりと…とにかく性に関しては開放的で、お国柄が出てる。さすがスペイン映画…主演女優の露出は多めで、嬉しい限り(笑)。ファックシーンになると、乳首が立ったおっぱいを自らもみしだいたりして、なかなかエロイっすよ。レズシーンはチューのみで、直接的な描写はなかったのは残念かな…そこもちょっと見たかったぞ。
男女関係のドロドロを見せつつも、ミステリーというのを忘れていないストーリー展開。殺した刑事の妻や恋人である刑事に、ヒロインの犯罪が発覚するのではないかという緊張感と、意外性のある展開も盛り込まれている。最終的な結末は、クライムサスペンスらしい痛快さも感じられるが、最初の刑事殺しに隠されていた真相などが解き明かされていく、クライマックスの急展開はちょっと急ぎ過ぎで、物足りない感じでしたね。っていうか、最初で助けた娼婦(主人公が犯罪に手を染めた諸悪の根源)の正体とかも、バレすぎだろうみたいなところがあったしな。ここをクリアしてれば、けっこういい線いってたと思うけど…。
監督:アントニオ・ゴンサレス=ビヒル出演:エドゥアルド・ブランコ マリア・マルル デリア・エルネカベ ファウスト・コリャード ベロニカ・ボンテル
[洋画] 殺しの後にタンゴを (エドゥアルド・ブランコ/DVD-ISO/3.81GB) ...
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